

新製品ハビタブルの開発
開発の経緯
昨今、温暖化が進み、夏場の工場内における労働環境は年々厳しくなってきている。
工場内全体を適温に保つのは難しく、スポットクーラーなどで対応する企業が多い。
効率的に熱中症予防を図りたいと考え、現場社員の大濱が新型のネッククーラーを考案。

試作検証
入手したペルチェ素子で作製した、効果検証のための試作機1号。
首にかけて頸部を冷やすネッククーラー。
既に同様の原理の製品は存在していたものの、可能性を感じて、実際の現場で試用しつつ弱点を克服すれば必ず面白いものができると確信。
その弱点とは、発熱面と冷却面が表裏一体のペルチェ素子は熱のコントロールが難しく、発熱が多く、頸部が冷えなくては意味がない。
35℃を超えるような酷暑環境では、効果が鈍ってしまう。

試作3号機
ヒートシンクもラジエーターも保冷材に吸収させてはどうだろうか?
「冷却器を冷やす」という本末転倒にも思える試みでしたが、実際の猛暑日の現場で試用したところ、有効であると確認し、この方式で開発を進めようと考えました。

試作
はじめに製作したのは2020年。
凍らせてペットボトルで冷やした水をチューブで全身に循環させて身体の温度を下げるという機器を製作しました。
一定の効果はあったものの大きさや重量や使用感の問題で、その線での開発は断念して、新規の方法を模索していたところ、「ペルチェ素子」という電子部品に目がとまりました。

試作2号機
試作2号機で冷却ファン(ヒートシンク)を大型化しました。
しかしながら、やはり酷暑環境下では排熱が追い付かない。
それならば「水冷式」はどうか?
しかし、ラジエーターは必要です。
水冷式であっても循環水の放熱のため、ラジエーターを使用しなければならず、たとえラジエーターを大型化しても酷暑環境下であっては効果が薄いと予想される。

新製品の特許出願
試作3号機の実験結果を踏まえ、支援機関や発明協会に相談し、助言をいただきながら特許出願と商標登録を申請しました。
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ハビタブルの使用イメージ
当社、粉塵作業のためヤッケ・マスク着用







ハビタブルとは
ハビタブル(Habitable)
天文学の用語で太陽(恒星)からみて暑過ぎず寒過ぎず居住活動の可能な丁度よい範囲を現す「ハビタブルゾーン」から引用したものです。
「住むのに適した、住むことができる」であり、快適さを表現するために商標名としました。
人にはちょっと辛い酷暑環境においての活動をアシストし、熱中症対策の助けになればという意味を込めています。

令和5年5月31日商標登録されました
Habitable は当社の登録商標です

プレスリリース
令和5年2月17日に浜松商工会議所にある浜松経済記者クラブにて新商品開発の発表をしました。
浜松経済記者クラブは、新聞社・テレビ局・通信社の15社が加盟しています。
静岡新聞社さんと中日新聞社さんが参加してくれました。
令和5年2月23日静岡新聞掲載
令和5年3月3日中日新聞掲載
令和5年3月10日中部経済新聞掲載




